この記事では、DIYとしてやるにはハードルが高めな、自分でブレーキパッドやディスクブレーキのローターを交換する方法を紹介しています。
ちなみにブレーキ周りのような重要保安部品の整備は整備士資格が必要ですが、自分自身の車を自分で整備する場合は整備士資格はいりません。
この記事を参考にご自身の車の整備をする分には構いませんが、人の車を無資格で整備すると違法になりますのでご注意ください。
ブレーキパッドやローターの交換時期と費用
ブレーキの種類には、ディスクブレーキとドラムブレーキがあります。
ディスクブレーキのブレーキパッドも、ドラムブレーキのブレーキシューの交換をプロに頼んだ場合も工賃相場は、左右2カ所で5000円〜8000円ほどです。
ディスクブレーキのブレーキパッド交換時期
ブレーキパッドは、1万キロ走行で1ミリ程度減ると言われています。
新品状態のブレーキパッドは10ミリほどあります。ブレーキパッドの残量での交換目安は以下の通りです。
- 10ミリ ⇒ 新品
- 7ミリ〜5ミリ ⇒ 年間の走行距離によっては交換
- 4ミリ〜2ミリ ⇒ 一般的な交換目安
- 1ミリ以下 ⇒ 交換しないと重大な事故に繋がる可能性がある
ブレーキパッドを自分で交換する方法
それでは実際にブレーキパッドの交換方法を紹介していきます。
まずは、安全な場所でジャッキアップします。
そうしたら、エンジンルーム内のブレーキフルードのリザーバタンク内のブレーキフルードをある程度抜いておきます。
ブレーキフルードが塗装面等にあたると非常に良くないので、ウエス等で最悪こぼれてもいいようにしておきます。
実際にブレーキフルードを抜いていきます。容器は100均とかで売っているもので十分です。
ブレーキフルードが抜けたらブレーキパッドの交換に入っていきます。
キャリパーの裏側の上側か下側のボルトを緩めます。どちらでも構いませんが、ブレーキホースに負担がかからないように注意します。
ブレーキホースに負担がかかりそうであれば、ブレーキホースを固定しているボルトを外すとある程度フリーにできます。
キャリパー裏のボルトが緩めれれば、キャリパーがスライドさせれるようになります。
そうしたらブレーキパッドを外していきます。右側が約5万キロ走行済みのブレーキパッドで、左側が新品です。
厚みが全然違うのがわかると思います。
社外品を使用する場合は、物によっては純正品から金属のプレートを移植しないといけません。
この金属プレートはブレーキパッドが1ミリ以下とかになった場合にキーキーと異常を知らせる音を鳴らしてくれるものですので必ず移植しておきましょう。
ブレーキの鳴き止めのためにこの金属部分にブレーキグリスを塗るといいです。
ブレーキパッドを戻す前に、キャリパーのピストンを押し戻していきます。
この時エンジンルーム内のブレーキフルードのリザーブタンクからオイルが溢れないように注意してください。
黒いゴムの部分に傷が入るとオイル漏れの原因になりますので注意してください。専用工具もありますが、ウォーターポンププライヤーで代用ができます。
写真では撮影の都合上、当該部分の傷防止をしていませんが、基本的には傷防止のために工具とピストン部分の間にウエス等を挟んでください。
押し戻せたら、こんな感じに引っ込みます。この出っ張り分ブレーキパッドが磨耗しているということです。
ブレーキパッドを戻したら、リザーブタンク内のブレーキフルードの量を見て、必要であれば先ほど抜き取ったものか、新しいブレーキフルードを追加しておきましょう。
交換したい全ての箇所が終わったらブレーキを何回か踏み込んでください。
この作業をやらずに走行を始めると、ブレーキが効かない状態で非常に危険ですので必ずやってくださいね。
ブレーキローターの交換方法
続いて、ブレーキローターの交換作業の紹介です。
この作業もまずは安全な場所でジャッキアップをしてください。
そうしたらブレーキキャリパーを固定している裏側のボルトを外していきます。
先ほどのブレーキパッドの交換で紹介したボルトより太いボルトです。
外れたらブレーキホースに負担がかからないようにサスペンションにでも固定しておいてください。
キャリパーが外れればローターは引き抜くだけです。
この際固着している場合はボルトをねじ込む穴が2箇所ありますので、この部位にボルトを入れて交互に締め込んでいけばローターが外れます。
外れたら交換するローターを差し込んでキャリパーを戻せば作業終了です。
ブレーキローターのみ交換する場合は、ブレーキパッドの磨耗具合によってはキャリパーのピストンを戻さないとキャリパーが戻せない場合がありますのでご注意を。
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