カーオーディオのカスタムで、社外スピーカーを取り付けする際につけるといいと言われているインナーバッフル。
色々なメーカーから既製品も出ている中、あえて自作をするのには費用が安く済むという以外にもそれなりに理由があります。
この記事では、以下の内容について書いていきます!
- インナーバッフルの必要性
- インナーバッフルを自作するメリット
- インナーバッフルを自作する方法
インナーバッフルとは
インナーバッフルとは、社外のスピーカーを取り付ける際に必要になる部品のことです。
一般的にスピーカーというと丸いものを想像する人が多いと思いますが、昨今の純正スピーカーは音質向上のためにわざと楕円にしたりして振動板の面積を大きくしたりしています
そんな楕円型や、社外の様々な径のスピーカーに対応するためにインナーバッフルが必要になります。
そこまで高い部品でもないですが、自作した方が安いため、カーオーディオのカスタムに慣れている人の中には自作する人も多いんですよね。
インナーバッフルの効果
インナーバッフルを装着することによる一番大きな効果は、制振です。
インナーバッフルを使わずに社外スピーカーを取り付けようとすると、鉄板部分に直接止めることになるので、ビビリが発生します。
また、しっかりと固定することができないので、スピーカーの能力も十分に引き出すことができなくなります。
人間がグラグラしている土台の上で立てないのと同じですね。
インナーバッフルの材料はMDFがおすすめ
- MDF
- 白樺合板
- バーチ石総合版
- アルミなどの金属
インナーバッフルを自作する場合に悩む材料のこと。
調べていると、色々なサイトや雑誌で上記のような材料の名前を目にしたこともあると思います。
一般的に、高密度で硬く、重量のあるものがインナーバッフルの材料として優れているのですが、いいものは値段も高く、加工もしにくくなります。
私たちのような一般ユーザーが自作する場合は、ホームセンターなどで気軽に手に入り、値段も安く加工しやすいMDFが使われることが一般的です。
MDFとは
木材チップを蒸煮・解繊したものに接着剤となる合成樹脂を加え板状に熱圧成型したものである。同じ木材チップ材を原料とするパーティクルボードや配向性ストランドボード(OSB)に比べて構成要素(セグメント)が小さく、表面だけでなく木口部分も平滑である。
木材の様に軽量で高い加工性を持ち、かつ、木材特有の反りや乾燥割れなどの癖が少なく、均質で極めて安価である。反面、木材やパーティクルボードに比べ裁断が細かく粉状にまで粉砕する為、一般的な製品では、木材がもともと持っていた抵抗力が失われ、水や湿気に弱く表面処理を行わないとカビ易い。
引用;Wikipedia
簡単に説明すると、木材を圧縮した板のこと。
- 安い
- 加工しやすい
- 水分に弱い
といった特徴があり、弱点である水分への弱さについては塗装をすることである程度対策ができるので自作が初めてなのであれば非常におすすめできる素材です。
100均のMDFは止めよう
昨今のDIYブームでダイソーなどの100均でもMDFを見かけるようになりましたが、100均のMDFは質が悪く薄いものしかないのでインナーバッフル作りには向いていません。
面積あたりの単価も高くなりがちなので、ホームセンターで手に入れましょう!
ちなみに、ネットでも必要最小限のサイズのインナーバッフル用のMDFボードが売っているので、無駄が出るのが嫌な人や、少しでも加工の手間を減らしたい人は買ってしまってもいいかもしれませんね。
インナーバッフルを自作する方法
それでは実際にインナーバッフルを自作する方法について解説していきたいと思います。
まずは型取りです。内張の外し方は「車種名+内張剥がし方」なんかで検索すれば出るので調べてください。
内張が取れたら純正スピーカーを外しましょう。ビス留めの場合はドライバーで。リベット留めの場合は電動ドリルでグリグリすれば外せます。
純正スピーカーはコネクターで止まっているので、無理に引っ張らないようにしましょう。
純正スピーカーが外せたら養生テープやガムテープを貼って、その上からマジックでなぞって型取りします。オススメは剥がしやすい養生テープです。
型取りできたたらそれをMDFに貼り出します。
この型を使って左右2個分MDFに型を移していきます。
型が写せたらジグソーなどで切り出していきます。この時、先に真ん中の穴を開けると加工しやすいです。
切り出せたら塗装していきます。
この時の塗料は安物でも大丈夫ですが、MDFは非常に塗料を吸い込むので、サンディングシーラーや、樹脂を塗りこむなどの下処理での工夫が必要です。
塗装が終わったら固定用の鬼目ナットを使ってビスが使えるように加工していきます。
通常タッピングビスを使って固定することが多いですが、鬼目ナットを使ってビスで固定できるようにすることによってより強固に固定ができるようになります。
鬼目ナットには種類がありますが、今回のものは指定の下穴を開けて裏側からハンマーで打ち込むものになります。
鬼目ナット4個固定できたら自作インナーバッフルの完成です。
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