雑誌などで車のメンテナンス、カスタムの記事に決まって出てくる「プラスのケーブルをボディに当ててはいけません」と書かれているんですが今日はこの理由について記事にしたいと思います。
まず電球を思い浮かべてください。
電池のプラスとマイナスにつなぐと光ると学校で習ったと思います。これは、車においても同じことが言えます。バッテリーにたまった電気が各電装品に電気を供給することによって電装品を使用することができます。
その割にはバッテリーの端子にきているケーブルの線が少ないなぁと思いますよね?
これこそがボディアースの正体です。マイナスの電線をその電装品の近くのボディ(金属部分)に繋げることで、マイナスの変わりをさせているようなイメージですね。
当然バッテリーのマイナス端子から、ボディ(金属部分)にアースを落としていますのでこの理論が成り立つわけです。プラス電源に関しては安全のため、一回ヒューズボックスを経由して各電装品まで電線が配置されています。
車にボディアースが使われるメリット
なぜこんなことをしているのかと気になる方もいると思いますので、その説明もさせていただくと
- コストダウン
- 軽量化
が主な理由となってきます。電線を多く使えば、その分コストが上がるのは簡単に想像していただけると思いますが、軽量化については本当にそんなに変わるのかと疑問を持つ人もいますよね?
普通自動車には約15kgの電線が使われていると言われていますので、マイナスの電線全てを各電装品へ供給するとなると約15kgの重量増となってしまいます。車自体の重量にもよりますが、一般的に1kg重量増加すると0.05%燃費が悪化すると言われていますので、15kgの重量増加すると0.75%も燃費悪化ということになってしまいます。
これって年間で見るとものすごい大きな数字ですよね。開発の人が躍起になって軽量化を進めるわけですね。ボディ全体(金属部分)がマイナスの役割を果たすということは、プラス電源が当たるとショートするということですので当ててはいけませんよと言ったわけですね。
車の電気の流れを簡単にまとめると、以下のようになります。
↓
バッテリー(蓄電)
↓
ヒュージブルリンク(エンジンルーム内のヒューズボックス)
↓
ヒューズボックス(各電装品への中継地点)
↓
各電装品
↓
ボディアース(ボディの金属部分)
↓
バッテリー
となっています。是非覚えてくださいね!
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